2010年12月16日木曜日

猫の額ほどの庭に、小猫の額ほどの花壇を作った

猫の額ほどの庭に、小猫の額ほどの花壇を作りました。庭の一角をコンクリートブロックで囲い、掘り返してあちこちの土や腐葉土、バーミキュライト、貝柄粉を混ぜて養生中です。春になったら、ここにラベンダー、ペパーミント、イングリッシュペパーミント、アップルミント、パイナップルミント、カモミールなどのハーブを植えます。ハーブ類は草の量があれば農薬なしでもなんとかいけますし、肥料も少なくていいナチュラルな草です。
水はけの悪い土地なので、ブロックの高さ分だけかさ上げしました。なので、土がまだ足りません。実はここは近くの川が氾濫したら、4メートル以上も水没する最低地なのです。恐ろしい。
花壇には鉢がずらり。黒い鉢のうち7つはブルーベリー、1つがレッドカラントです。あとはラベンダー、ローズマリー、ミント類、チェリーセージなどなどです。ブルーベリーの紅葉がきれいです。早い木はすっかり落葉してます。

2010年12月14日火曜日

イチゴの花が咲いたけど、そろそろ畑は冬支度

今年の秋はあったかい日が多く、冬なんて知らないよって天気が続いています。そのせいかイチゴの花が咲いてしまいました。でも、調べてみたら、よくあることみたいですね。咲かせたままでいいという声もあるのですが、株が弱ったらうれしくないのでさっさとピンチしてしまいました。

暖かいといっても季節は回っているようで、アスパラガスが黄色く枯れてきました。冬は地上部がなくなります。春になって大きな茎が出てくるのが楽しみです。畑のレモングラスは、ほっておくと枯れ死にしてしまいます。なので、短くカットして霜よけに不織布をかけておきます。これで冬が越せるかどうか、初めてのことなのでなんともいえません。自宅の鉢植えは40センチぐらいにして、屋内で冬を越させています。

この時期は、花ではなく葉に出てきてほしい。
黄色くなったアスパラの茎。ゆっくり休んで、春になったら出ておいで。
 畑の端に植えたレモングラス。草丈を短く揃えて、
 不織布をかける。
今年はキウィフルーツが不作でした。高温で葉の病気が広がり、葉が落ちた枝の実(ポリ袋より左側)は発育不全状態です。葉がないので日焼けもひどい。

ぺこちゃんが「ぺこちゃん焼」になっていた

神楽坂の続きです。3日前のお話です。
蕎楽亭の帰りに「ぺこちゃん焼はここにしかない」の声に幻惑されて、ぺこちゃん焼を買ってしまいました。そうです、あの不二家のぺこちゃんです。お店は外堀通りから神楽坂に入ってすぐの右側にあります。ぺこちゃんは全国区の人気者ですが、ぺこちゃん焼は神楽坂限定なのです。しかし、今までまったく気がつきませんでした。でも、普通のオジサンは買いませんね。

いろんな種類があります。
行列ができるほどではないけれど、ちょっとだけ並びます。
9つ買ったら、10個入りの箱に入れてくれました。
 リボンでアンがわかります。
かわいい?できぐあいによっては不気味かも。

2010年11月19日金曜日

ホームベル実生3代目で成育を比較してみよう

下の写真は以前うちにあったホームベルの実生2代目(下左写真の右の木)と3代目(下左写真の左の木、下右写真も。ややこしいですね)です。どちらも紅葉しています。2代目は引退してもらおうと思っていますが、3代目は2株あるので、有機肥料と液肥で成長具合を比較する実験台になってもらいます。2株とも今は焼物の植木鉢に植わっているのですが、同じ用土で同じ深スリットの鉢に植え替えます。

この2代目3代目は、土が合わないと成長しないという見本になりました。新しい枝は出たのですが、ほとんど大きくなっていません。用土の3分の1に赤玉土を使っています。昔は用土の3分の1を赤玉土にしろというディレクションばかりでした。見直しもせず、昔そのままにしていました。しかし、赤玉土を使うと成長が鈍化します。また、最近でもまだ「用土を選ばない」といった説明書きをつけて販売している苗がありますが、ブルーベリーは用土を選ばないとまったく育ちません。弱い品種は枯れます。素人の鉢植えでは、酸度無調整のピートモスが必須です。2代目、3代目のピートモスは、今では確かめようがないのですが、酸度を調整していたのを使ってしまったのかもしれません。植え替えでバッチリ酸性になるはずです。
  
3代目を鉢から抜いたところ。成育が悪いと思ったら、根が全く回っていません。 これは土が悪いせいです。赤玉土が良くなかったのです。ピートモスにも問題がありました。
 少し力を入れるとこのとおり。簡単にぼろぼろ崩れました。こんなに崩して大丈夫かな。というより、こんなに根が張っていないのに生きているのは、さすがホームベルの系統だと驚きます。弱い品種だと枯れていたかもしれません。深スリットを入れた鉢に植えて完了(下左)。下右はもう1本の3代目です。
 

ブルーベリーをもう1本、レッドカラントもゲット

またまたホームセンターに行ったのがいけなかったのです。ラビットアイブルーベリーの苗をまた買ってしまいました。今年はもう買わないと決めていたのに、ラビットアイの中で最高に美味いといわれる「デライト」と出会ってしまったのですから、しょうがないですよね。もっとも、ついていた名札の日本語は「デリート」となっていたので、初めはそんなの知らないやと無視していたのです。で、ひとまわりして見直して見ると英語で「Delite」(デライト)って書いてあるじゃないですか。じゃ買うしかないなって。しかし、品種の信頼性はどうなっているのかなあと若干心配しております。ホームセンターはブルーベリーの専門家じゃないですから。苗の卸業者はどうなってるのでしょうか?「デライト」って書けないようじゃ怪しいなあ。

苗木を買った後、他のホームセンターに鉢を買いに行きました。そこでしか売っていない果樹鉢(前出)なのです。はやりのスリット鉢ではないのですが、短いスリットが入っています。そのスリットをノコで長くして使ってみることにしました。どうなるか実験です。

浅いスリット(左)をノコで深くしてみました(右)。この深スリット鉢に「デライト」を植えます。どうなることでしょう。楽しみです。





「デライト」の苗。70センチほどある立派な苗です。1280円。ポットと苗の大きさのバランスが悪いのがちょっと気になる。育て過ぎかも。












先日の復習です。
ポットから抜くと細い根がびっしり。ブルーベリーには太い根はなく、ひげ根といわれる繊維根ばかりです。なので土中に深く入らず、浅く分布します。ハイブッシュで深さ20センチ、ラビットアイで30センチぐらいだそうです。受け売り知識です。
細根ですが、根毛がないので水分や養分の吸収力が弱いのです。根の形態が乾燥にも過湿にも、濃い肥料にも弱く、大木にならないブルーベリーの性質を決定づけています。根鉢を少し崩します。
表面もわずかに削いできれいにします。おもしろいのは、これまで買った苗でピートモスを使ったものがなかったことです。酸性にできれば、ピートモスでなくてもいいのですが、コストの問題もあるのでしょうか?
深スリットにした鉢に植えた「デライト」。木の大きさと鉢のバランスがよくなりました。剪定は落葉してからです。














鉢を買ったついでにまたぐるぐる売り場を回っていて、レッドカラントの苗を見つけてしまいました。何度通っても、初対面物があるものです。カラント(Currant)とはフサスグリのことで、実の色が赤、白、黒の3種類があります。

単にフサスグリといえばレッドカラント=赤フサスグリを指します。フランス語ではグロゼイユ・ルージュ(Groseille rouge)というそうです。カシス(Cassis)という通称で知られるのは黒フサスグリ(ブラックカラント)のことで、別名はグロゼイユ・ノワール(Groseille noir)です。フランス名はいらない?でもまあカシスのことですから。えっと、白フサスグリはですね、実は赤フサスグリの白実品種のことで、ホワイトカラントという品種名はないそうです。なので、赤と白の性格は同じで、けっこうさっぱりしてます。黒はかなりくせがあります。いけずな感じです。たまにレッドカラントをカシスと紹介している例がありますが、単純な間違いです。能書きはさておき、レッドカラントも欲しかったので買ってしまいました。780円。通販で買うより安上がりです。

単なるスグリ(グースベリー)もあります。セイヨウスグリとかアメリカスグリとかいくつかの系統があります。スグリにはトゲがあります。30年ほど前に一度だけ鉢植えにしたことがありますが、日光に当て過ぎたせいで枯らしてしまいました。スグリ一族は必ずしも日を欲しがりません。日陰でOK。夏の強い日や西日には絶対当ててはいけません。

レッドカラント(赤フサスグリ)の苗です。ポイントは夏の暑さをどう乗り切るかです。これも楽しみじゃ。

2010年11月17日水曜日

ブルーベリーの実がなるのが楽しみじゃ

ブルーベリーの苗を買いました。ウッダード、ティフブルー、パウダーブルー、T100(ノビリス)の4本です。ブルーベリーには大きく分けてハイブッシュ系、ローブッシュ系、ラビットアイ系の3系統がありますが、買ったのはすべてラビットアイです。ラビットアイが1番育てやすく、暑さにも強いのです。ただ、木が大きくなるのが、ネコの額庭には難点です。ハイブッシュ系はさらにノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュに分かれます。サザンは、サザンという名にたがわず暖地でも育つので、次ぎに植えてみようと思っています。

タイトルに実がなるのが楽しみと書きましたが、来年は花芽のうちにカットしてしまいます。苗のうちに実をならせると成育が悪くなるのです。実は再来年、それも少しだけです。

ホームベル、ティフブルー、ウッダードをラビットアイの御三家といいます。新しい品種が次から次に作出されますが、御三家の地位は揺るいでいません。今回入手したのはそのうちの2つ。ホームベルは以前うちにもあったので御三家揃い踏みといきたいところですが、ベルちゃんはカミキリムシにやられて枯れてしまいました。今あるのは実生の2代目、3代目なので、引退してもらおうと思っています。ホームベルは多産で、もっとも育てやすいと言われており、苗木も1番安いのです。専門家の間では、もっぱら接ぎ木の台木として扱われています。

でも、ホームベルはまずくないですよ。普通に美味しく食べられます。それに、1本でもちゃんと実がなります。もっとも、ブルーベリーは自家不結実性といって、自分の花粉では受精しないことになっています。他の花粉を用意すべしということで、同一系統で収穫期が同じ2種類以上の品種を必ずいっしょに植えます。それでティフブルーとウッダードを買ったのですが、実はこの2つはホームベルより美味しいのです。

ブルーベリーの用土は右からピートモス、鹿沼土、パーライト。5:4:1の割合で混ぜます。ピートモスは酸度を調整していないものを使います。
 ピートモスはまず水通しをします。乾いたままだと水を吸いません。ピートモスはph3〜4のかなり強い酸性なので、必ずゴム手袋をしましょう。ブルーベリーは、酸性でないとうまく育ちません。
ピートモスのだまができるだけなくなるように混ぜて用土のできあがり。
圧縮した乾燥ピートモスだと水通しに時間がかかるのですが、今回使ったのはある程度湿気を含んでいたものなので大丈夫でしょう。


鉢は果樹用のプラスチックの鉢を使います。ブームになっているスリット鉢とは違うのですが、これにもスリットが入っています。草花によく使う陶器の鉢より成育がよく、水の管理も楽なのだそうです。
鉢底石は入れず、いきなり用土を3分の2ぐらい入れてしまいます。
ポットの苗です。これはウッダード。形があまりよくありません。698円と安かったのです。売れなくて放置されていたような雰囲気です。
ポットから抜くと根がぎっしり。見てのとおり、ブルーベリーの根は細いのです。ツツジ科はみんなそうです(ほんとか?)。こんなに根が細いので、水と肥料の管理が難しいのです。
根鉢を崩します。表面の雑草もすべて除きます。この時期だと根鉢を崩しても大丈夫。崩したほうが根張りがよくなります。
鉢に入れておいた用土を少し押して詰め、苗の地際が鉢のラインの所になるように調節し、用土をみたしてできあがり。
鉢の底から流れだすように、たっぷりと水をやります。用土の上に雑草や害虫を忌避するためにバークチップなどを置くのですが、用意してなかったので後日ということで。
ティフブルーは、ウッダードよりもっとひどい形です。なんと398円でした。ま、なんとかなるでしょう。

ノビリス(下左)とパウダーブルー(下右)は、どちらも1280円。大きさからして安めかもしれない。この2つで花粉のやりとりができるでしょう。実は、初めにこっちを植えたのに、植えつけ過程の写真を撮ってなかったのです。間抜けです。
 

2010年11月15日月曜日

イチゴの苗を植えました

イチゴの苗を買おうと近くのホームセンター2店にいったのですが、すでに販売終了していました。これは困ったと遠い店まで行ったところ、最盛期ほど種類も量も多くなかったのですが、なんとか確保できました。短い足を伸ばしたかいがあったというものです。苗の入手を遅くしたのは、ショウガの跡地に植えるからです。ショウガを収穫したのが4日ですから、今日植えてもまだちょっと早過ぎなのですが、あんまりもたつきたくないので植えてしまいました。ショウガの後に貝柄粉を入れて整えていた畝に5株づつ2条植え。こういう場合は、ランナーをみんな内側に向けます。

品種は「とよのか」と「大実」を5株づつ。葉の数が小さくて少ないのが難ありってところです。しかし、この大実というのは品種名じゃないですよね。ほかの品種とおなじように、ラベルに品種名そのもののように書かれていますが、いくら調べても「大実」という品種は出てきません。レシートを見ると「大実栃乙女」ってなっています。なんだ栃乙女か、栃乙女はもともと大実ですが、それをもっと大きくしたものなのか、単に栃乙女なのか、まったくわかりません。でも、まあいいや。「とよのか」はもう古手になる品種で、人気も下り坂とか。イチゴも人気商売です。

苗を植えてすぐカットした草を撒いたので、なにがなんだかわかりません。愚かです。草をのせる前に撮ればよかった。ま、2、3日すれば、緑なのはイチゴだけになりますから。




手前の列が「大実」、向うのラベルの列が「とよのか」








元気がないわけではないのですが、葉の数が少ないのです。









イチゴを植えてから、秋が深まっても咲き続けるマリーゴールドの種を採取しました。左の自分の畑に植えたのと
市民農園の交流館前の駐車場横で咲き乱れているのと。これは黄色の花と黄色にエンジのしまが入った風車みたいな花が同じ株に咲くようです。
ここまで枯れて乾燥していれば上々です。花がらもなくなってます。







なんかゴミみたいですね。 花がらを持って引き抜くとタネがうじゃうじゃっと出てきます。
来年の春になったら、目覚めてもらいます。

蕎麦は江戸に限る

話は前後しますが、京都三尾の紅葉見物のおりに、蕎麦の本家尾張屋を訪ねてきました。初めて行ったのですが、いかにも老舗といった店構えです。創業は545年前の室町時代。あと2年で応仁の乱が勃発する1465年(寛正6)です。「御用蕎麦司」と店頭の暖簾に染め抜いているのは、江戸時代後半に御所への出入りを許されたから。今で言う宮内庁御用達ですね。店内に入ると正面に蕎麦菓子のショーケースが。店内左手の暖簾を抜けて席につきます。

さっそく天盛りを頼みました。お菓子も食べようと思ったら、蕎麦饅頭と蕎麦板がおまけについてくるとのこと。やったあーです。かわりにわらびもちを発注です。蕎麦饅頭(尾張屋では「そば餅」と呼びます)は嫌みのない美味しいまんじゅうです。いくらでも食べられます。蕎麦板は蕎麦粉を小さな短冊型にカチッと焼いたもの。香ばしさが弾みます。わらびもちは蕎麦粉をまぶしてありますが、粉粉してなくて美味しく食べられます。

さて、肝心の蕎麦はいけません。一目見てがっかりです。見映えがよくありません。いかにもまずそうです。機械打ちだし、口当たりも歯ごたえも悪く、まったく香りません。北海道産新蕎麦入荷をうたっていますが、入ったけど使ってないんじゃないのと言いたくなります。つゆもいけません。醤油くさいのです。天麩羅もさえません。東京でいえば、そのへんに転がっている蕎麦屋のレベルです。
で、思ったのは、蕎麦は止めて蕎麦菓子屋になればいいということ。蕎麦饅頭や蕎麦板、わらびもちで十分やっていけます。聞くところによれば、もともとは菓子屋だったとのこと。江戸時代に蕎麦屋になったのだそうです。なるほどねえ、と合点がいったしだいなのです。

昔ながらの店構えなのでしょう。この店のほぼ背中合わせの表通り(烏丸通)に、製品を販売する新店があります。




暖簾は短めですが、悪くないですね。右に大きめに、「新蕎麦入荷」とあります。







座ったすぐの左手にある、いかにも古そうな床の間。タル型歪曲です。しょうがないです。











サービスの蕎麦饅頭と蕎麦板。写真のピントが合ってません。かんにん!
見かけからして美味しくなさそうです。いけずされたのかなあ?とつい勘ぐってしまいそうにさえなります。