2010年9月21日火曜日

にぎやかになってきた秋の畑

ダイコン、小カブ、ハクサイを蒔き、ニンニク、ブロッコリー、キャベツを植える。そして燕麦をあっちに蒔いたり、こっちに蒔いたり。春夏は貧相だった畑が、秋になって少しにぎやかになってきました。ただし、無肥料栽培でちゃんと育つかどうかはまだわかりません。たぶん、まだ厳しいと思います。

今日、伊勢原の農協の店に寄ったら手ごろなブロッコリーとキャベツの苗があったので、ブロッコリー2つとキャベツ3つを買いました。実はブロッコリーだけでよかったのですが、ブロッコリーが2つしかなかったので、5株でひと畝分の計算でキャベツを3つ買い足したというわけ。さっそく植えて、防虫網をかぶせておきました。ホームセンターに寄って防虫網と曲る支柱を買おうとしたのですが、防虫網は1番手ごろなタイプが売り切れ、曲る支柱も売り切れていたのです。素人の遊農はやってますね。
左側の手前から2番目の畝に、ブロッコリー(右の2つ)とキャベツ(左の3つ)を植えました。水をたっぷりやって、防虫網をかけたのですが、暗くなってしまって写真は撮らずじまいです。




ブロッコリーの苗。一般的には、もう遅いのですが、この時期にこの大きさなので、季節に対応した品種なのでしょう。






キャベツの苗です。初めて見るとブロッコリーと区別がつきません。キャベツのほうが葉が丸いかな。縁のギザギザはブロッコリーのほうが深いような。





ダイコン(防虫網)とその手前の小カブ。今は、小カブにも防虫網がかかっています。







聖護院ダイコンの双葉です。本葉5、6枚のころに、間引いて1本にします。まずは、双葉の形に注目してきちんと揃っているものを残すのだそうです。双葉の一方が小さいと、片方が小さくゆがんだダイコンになるそうです。(写真はネット越しなのでもやがかかったようになっています)

小カブの双葉です。播種後3日です。蒔いた後で知ったのですが、小カブはバラ蒔きするそうです。でも、ま、いいかの範囲でしょう。こんなに土の粒が大きくて、小カブがまともに育つかなあ。






右の1番手前に4条蒔きした燕麦が生え揃いました。これは年内にすき込む予定です。








春に植えたアスパラガスは辛抱強く生きています。真夏が過ぎてから、これまでより少し太い茎を出した株もあります。がんばれよ。
アスパラの向うの1列の緑は燕麦です。





土の上に出ていた落花生は、すべて鳥に食われてしまいました。なので、鳥避けのヒモを張ってみました。効果あるかな。収穫は10月です。
右下に見える緑の列は燕麦です。ここは3条に蒔いています。燕麦は年間を通じて絶やさないようにします。

2010年9月18日土曜日

隅田川の東、江東区大島で蕎麦を食す

江東区大島(おおじま)の蕎麦屋「銀杏(ぎんなん)」へ行ってきました。隅田川の東側の蕎麦屋は、森下の「京金(きょうきん)」についで2軒目です。といっても、京金に行ったのはずいぶん前だし、地理的になじみのない所だから目がよく動きます。萩の花を見つけて、秋を想ったきょろ目です。
新大橋通りを隅田川を背にして猿江恩賜公園を過ぎてしばらく行くと、シンプルな高架橋があります。どうも貨物専用線のようです。高架線の手前のコンビニで曲ってしばらく行くと愛宕神社。その手前が「銀杏」です。

蕎麦は田舎を頼みました。卵焼きをプラス。お隣さんはエビ天丼とせいろのセットです。お昼はセット物に力を入れているようで、次から次に客が来るのですが、皆さんセット物を頼んでました。
田舎は挽きぐるみの細めの中太蕎麦です。香りもちゃんとあります。歯ごたえも喉越しもけっこうなものです。つゆはカツオが香り、美味しくいただけます。ただ、ぶつぶつ切れ過ぎです。これでは興趣を殺ぎます。そば湯はかなり濃いのですが、まったく香りません。味がありません。なぜだろう?いろいろ考え合わせると悪い蕎麦屋ではないのですが、いまいち解せないものが残りました。昼はご近所さんばかりのようです。夜だったらどうなるのか、確かめてみたい気もしています。

実はこの4日後に、夜の「銀杏」へうかがいました。夜行ったほうがハイレベルの蕎麦屋だということがよくわかります。予約無しで行ったのですが、ほぼ予約でいっぱいで、あぶないところでした。客あしらいもよく好感がもてます。普通のせいろを頼んだのですが、昼のセット物の蕎麦とは段違いにうまかったのです。そば湯もおいしくいただけました。こんなに違っていいのかしらんと思いつつも、満足でした。違うというのは自分の感覚のせいかもしれませんね。

雑然とした住宅地の中で、コンクリート打ち放しの店舗建築が存在感を放っています。緑がかぶっているためか無機質な感じはしません。やはり打ち放しの店内も、高い天井と竹の装飾のせいで圧迫感がありません。




卵焼きは見事に分厚く焼き上がっています。感触はよいのですが、しかし、甘すぎです。ま、味は人それぞれですから。






せいろをつまみ食いしました。普通です。単品のせいろもこれと同じなら、わざわざ行く価値はありません。エビ天丼はくっついていない桜エビ天で、なかなかいいです。





田舎はふたのついた欅の箱に入って出てきました。かっこつけてます。薬味には辛みダイコンもついてます。







田舎を頼んだ時に、店員が一瞬あせった風に見えました。昼はあんまり用意していないのかもしれません







デザートで頼んだ「生粉打ちアイス」です。煎った蕎麦の実のトッピング。

2010年9月13日月曜日

ダイコンのタネを蒔いた

ダイコンのタネを蒔きました。品種は「早太り聖護院・聖宝」。畑がちゃんとこなれてないので、長く伸びるダイコンだとうまくいかないような気がして丸いダイコンにしたのです。ダイコン用の畝はだいぶ前に作っておいたので、スプレーのフタで蒔き穴を作り、3粒づつ蒔いて手で平にならし水を撒く。最後に防虫ネットを掛ける。曲る支柱を4本半円状に土に刺し、ネットを掛けてその上から防風用に曲る支柱を3本刺す。これでできあがりです。初めてのダイコン、さあうまく育ってくれよ。でも、肥料はあげないからね。

防虫ネットのトンネルを作ります。風であおられないように、虫が入って来ないように、裾を土で押さえます。端っこの留め具を忘れてしまったので、今日は土に埋めただけです。





聖護院ダイコン。
根ものは苗で売っていないので、タネを買わねばなりません。作る量に比べてタネが多過ぎてもったいないのです。葉ものもタネを買ったのですが、つぎからは苗にします。







肥料代わりにする燕麦のタネを買いました。燕麦は肥料代わりになるだけでなく、土壌改良、線虫類の抑制、あぶらな科野菜の根こぶ病菌の密度低下などに効果を発揮します。とてもいいやつなんです。市民農園程度のスペースで燕麦を植えているのを見た事がありませんが、無肥料栽培には欠かせない作物です。育った燕麦はかたっぱしから畑にすき込んでいきます。河川敷での草刈り作業をしなくてもよくなれば、燕麦さまさまです。

まとまった量の燕麦のタネは、めったに売っていません。これは「前進」という品種で、「ネコの草」のタネと同じものです。街の種苗店で買いましたが、高かったのです。次からはネットで買います。すでに発注済です。



燕麦というとなにがなんだかわからない人もいるでしょうが、燕麦の実を荒挽きしたものをオートミールといい、それを水や牛乳で炊いたお粥(かゆ)をポリッジといいます。なんだそれかと思った人もいることでしょう。


実は9日に少しだけ蒔いてみました。それが今日、早くも発芽していたのです。こんなに早いのって感じですが、畑の条件で発芽日数が変わるようです。

秋の気配に誘われて

(12日のお話です)
朝夕はすっかり秋っぽくなってきました。実は、朝は想像です。夕方がそうだから、朝もそうに違いないと。畑では、秋の準備が進んでいます。今年のように暑いと、秋野菜の種蒔きを少しずらしたほうがいいのかな?
秋の前に、春からの続きを少し。初夏に1株を5つに分けて植えたレモングラスがかなり育ちました。無肥料だから上等です。葉を少しカットしてみました。ハーブティに使います。すっきりとした香りと飲み味です。
生を買って食べ残しを播種した3本の落花生は本体は元気ですが、さあ実はちゃんとつくのでしょうか。知識のないままいい加減にやったので、そう期待はしていないのですが、元気なのでがんばってくれるとうれしいなあ。
周りの水田では稲の穂が頭をもたげています。
今年は、どうなるのか確認するためにスペースをぜいたくにとって植えてみました。来年は、もっと端に植えよう。冬になったら、この中から2株を残して地上15センチぐらいでカットし、霜よけをして越冬させます。



落花生を育てる要領がわかったので、来年はがんばります。
肥料ゼロなのに元気そのもの。さすが豆科だ。







まださかんに子房柄を出しています。いったい何本の子房柄がでるのでしょう。今出ているものは、初期に出たものとは相当な時間差があります。収穫までに充実するわけはないのですが、そういう性質なのでしょうがありません。



土の上に落花生がゴロゴロしてます。ほんとうは土の中にあるはずなのですが、潜り切らないで莢(さや)ができてしまいました。子房柄がちゃんと潜れるように土寄せをしないといけないのですが、のほほんとしていたものでこのありさまです。なかにはちゃんと実があるのかな?


気になったので1コ割ってみたら、ちゃんと実が入っていました。生白い柔らかな赤ちゃんの肌のような実です。落花生は鳥に食われるのですが、13日に行ったら、土から出ていた実はすべて食い荒らされていました。

たわわに稔った稲。畑の地主さんの水田です。








刈り入れが見えてきましたね。
なんて品種だろう?

2010年9月3日金曜日

犬の狛犬を探し求めて久留里城

話は、日付がずれっぱなしです。
(8月29日)蕎麦屋の「吟そば凛」を出てから大多喜街道を少し北上し、三又交差点〜黒原で国道465号線へ出て、上総中野のちょっと先で県道32号線に。小湊鉄道に沿ってしばらく走ってから、月崎で西へ向かうと久留里に着きます。

久留里に来たのは、犬の狛犬が久留里城趾の神明社にあるという話を聞いていたからです。まずは天守目指して登山。広い道があるのですが、車は通してくれません。本丸まで標高145m。駐車場が55mですから、差し引き90mです。疲れた体にムチ打って、一生懸命登ります。親子連れがけっこういるなあ。神明社、神明社と探しながら登ったのですが、ほかの神社はあったのに、神明社は見当たりません。とりあえず、天守(1979年築の模擬天守)を見学。二の丸跡にある城趾資料館に寄って、神明社の所在を尋ねてみました。係員のお嬢さんが一生懸命探してくれました。なんとかなりそうです。












なんと神明社はふもとのほうでした。城趾の駐車場にはトンネルを抜けて行くのですが、そのトンネルの手前のすぐ脇に登り口がありました。
「二の丸への旧道」と書いてあります。かってはこちらがメインストリートだったわけです。暗くて、ほとんど人が通らないのでしょう、草が生い茂ってます。天守のほうの脇道に「まむしに注意」なんて書いてあったので、ど、どうしましょう。


暗い薮を抜けていくと、すぐ近くにありました。うち捨てられたような小さな神社って、なんか不気味ですよね。そうなんです。暗いんです。デジカメって不必要に明るく写ってしまいます。情緒が台無しです。



ご対めーん。こんにちワン。うーん、この犬はなんだろ?洋犬みたいな垂れ耳です。目黒不動の犬も垂れ耳ですが、こっちのほうが今に近い感じです。オオカミでも野犬でもありません。残念ながら制作年がわかりません。









尻尾はぐるぐると2重巻き。首に巻いているのはなんだろう。首輪とは言わないだろうし。これ困るんです、名称に。

もう1体は、吻(ふん)が大きく欠けてます。いたわしや。












最後に、謎の生き物です。「きみぴょん」、はやりのユルキャラですねって、まだはやってるのかな。

2010年9月2日木曜日

安房と勝浦の始まり物語

話は前後続きですが、「吟そば凛」へ行く前に、勝浦の港を望む遠見岬神社(とみさきじんじゃ)に寄ってみました。「かつうらビッグひなまつり」の舞台として知られる神社です。宮司さんにお話を聞いたところ、神社には古代に四国の阿波(あわ=徳島)から来て南房総を開拓した神が祀られているとのこと。阿波から来たので南房総をあわ=安房と呼ぶようになったのだそうです。知らなかった。
宮司さんによれば2600年ぐらいの歴史があるとのことですが、これは神社なだけに皇紀のことを意識しておっしゃったことでしょう。そこまでは古くなく、ヤマト王権成立後(4世紀以降)のことでしょう。

帰宅してから調べたところ、阿波を開拓した阿波忌部(あわのいんべ)氏が新天地を求めて館山に上陸。そこに安房神社(安房一の宮)を建て、千葉県南部を開拓した。阿波忌部の一族である勝占麻植(かつうらのまうえ、と読んででいいのかな?)が拠点を置いたところが勝浦となり、一族が奉祭する天冨命(あめのとみのみこと)を祀った神社が遠見岬神社となったわけです。神社はかっては岬の先端にあったのですが、江戸時代(1601年=慶長6)に津波に流され、2度の遷座を経て1659年(万治2)に現在地に鎮まったそうです。江戸時代までは「冨大明神」と呼ばれ、明治政府の命により祭神が天冨命となりました。冨大明神は「とみだいみょうじん」と読むのでしょう。遠見岬の遠見は、富からきたのかな。


一の鳥居です。参道の奥にすぐ最初の石段があります。











この最初の60段の石段が「かつうらビッグひなまつり」の舞台です。びっしりと雛人形が並びます。といっても、見たのはTVでだけです。






拝殿(左手前)と幣殿で繋がった本殿