2012年4月26日木曜日

ブルーベリーの交配

初夏の陽気の25日、ブルーベリーの交配をしました。ブルーベリーの花は品種の違いだけでなく、1本の木でもばらばらのタイミングで咲きます。なので、交配も1度ではすまなくてめんどうなのですが、ちゃんと交配してやらないと実がならないのだからしょうがありません。何度でもやります。

交配のやり方は、まず筆とお椀を用意します。筆は柔らかいこうがいいですね。羊毛のふわっふわしたやつでもOK。お椀は内側が黒いのがいいでしょう。お椀を花の下にあてがい、枝をトントンと軽く叩きます。すると花粉が落ちて、お椀にびっしりつきます。それを筆でとって、花のメシベにつけてやります。やり方はとても簡単です。

筆と内側が黒いお椀を用意
花の下にあてがい、枝をとんとんとかるくたたく
 すると花粉がびっしり。1本の木だけでなく、いろんな品種の花粉を同じお椀に集めてミックスする。自家受粉しないので、どの木にも違う品種の花粉が行き渡るようにする。
花粉のアップ
ミックスした花粉を筆にとって、
メシベにつけてやる。いくつかの品種の花粉が混ざっているので、受精するチャンスも多くなる。











品種ごとの花をアップでご紹介します。花が一番早く、比較的まとまって咲いたのは、ウッダードでした。それでも、全部咲いたわけではありません。その次に早く咲いたのがデライト。ティフブルーが1番遅く、まだ小さな蕾のままです。がんばってなるべく早く咲いてくれないと、交配相手がいなくなってしまいます。


花は1つの花芽に、8コから12コぐらいつきます。品種によって白だったり、というか白がほとんどなのですが、淡〜くピンクがかっていたり、なんとなく薄緑のようだったりするのもあります。形も微妙に違います。丸みがあったり、長かったりとさまざまです。

ウッダード
うちにある品種の中では、1番丸みのある花をつける。早く咲き揃ったのだが、まだ開花していない蕾も多い。
デライト
わずかにピンクがかっている。背後に見えるのはまだ蕾。蕾のほうがピンクが強い。
ノビリス
他に比べて花が長い。交配している写真もノビリス。
パウダーブルー
白い可憐な花。今年は花はうんと少ない。
ホームベル
自家受粉の可能性のある品種だが、交配したほうが確実。
3代目(ホームベルの実生の実生)
かすかにピンクをおびている。ホームベルとは違う種類になったので、どんな実がなるのか楽しみ。
ティフブルー
2本あるが、どちらの花もまだこんなものなので、交配のタイミングが気になる。

2012年4月20日金曜日

アスパラ目覚め、ソラマメは豊作かも

久しぶりの畑です。といっても、畑にはちょこちょこ顔を出していたのですが、ブログ更新さぼってました。

4月も半ば過ぎて、夏野菜の準備が本格的に進んでいます。冬に荒起しして寒風にさらした畑に、苗を植える2週間ほど前に完熟堆肥と苦土石灰を入れ、畝を立てておきます。有機栽培に切り替えるので、堆肥は必需品です。伊豆の蕎麦屋へ行った時に、たまたま寄った農産物販売所「大仁まごごろ市場」にあった「農土香」、のどかでしょうね、という完熟堆肥を仕入れてきました。苦土石灰は、冬に計ったpHがちょうどよい値だったので省略します。苗を植える1週間前になったら有機肥料を全面に入れて耕しておきます。有機肥料は肥料の分類上は堆肥になるようです。なので、堆肥をダブルで入れることになっちゃいます。畝立てはこの時でもオッケーです。

今、畑にはアスパラガス、ソラマメ、タマネギ、イチゴ、ジャンボニンニク、レタスが植わっています。なんにもなさそうな畑ですが、書き出してみるとそこそこあるんです。ソラマメとイチゴは花盛り。ソラマメは豊作かもしれません。イチゴはまだなんともいえませんね。3年目を迎えたアスパラちゃんは、太い芽が伸び出しています。肥料をまったくやっていないのにえらいぞ。タマネギは生育不良です。こちらは初期に肥料をやらなかったのが響いているようです。化成肥料をばんばんやっているほかの畑のタマネギはぐんぐん伸びてますから。レタスは3月の終りに植えたもの。うまくいけば定植後1ヵ月で収穫できるそうなのですが、ちょっと育ちがよろしくないな。

寂しそうなわりには、いろいろ植わっている。左手前の防虫ネットの中はレタス。奥にタマネギ、ソラマメ、イチゴ、ジャンボニンニク、アスパラガスが並ぶ。
右手の土の色が変わっているのが、堆肥を入れたところ。その左側はすでに入れてある。ここにはトウモロコシとナスを植える予定。
ソラマメは元気いっぱい。今年はアブラムシがまったくいない。珍事!
去年はアブラムシで汚くなったが、今年はピッカピカ。期待できそう。
イチゴは相変わらず生育が悪いのだが、ちゃんと花が咲いている。この見映えでは期待はできなさそうだけど・・・
タマネギは小さいまま。これでほんとにタマネギができるのだろうか?
アスパラ畑はスギナだらけ。これは普通の草のように抜けない困り者。取っても取れなくてどんどんはびこってしまう。それでも出てきたら抜く。
スギナの間に大きな芽が見える。こいつは見覚えがあるぞ。
やあ、こんにちは。アスパラだあ!

2012年4月16日月曜日

これでもか、これでもか、これでもかのヤヨイちゃん

草間彌生展に行ってきました。会場は北浦和の埼玉県立近代美術館。静岡県立美術館や宇都宮市立美術館に比べると、「美術館なの?」と言いたくなるような建物ですが、れっきとした美術館です。建物の周りの公園も一応美術館らしくしつらえてあります。

エントランスから、草間ドットが出迎えてくれます。中に入った1階は、公共施設みたいな感じです。あっと、公共施設ですもんね。FRPの作品を置いてありますが、なんか浮いてます。公共的なものと極度に私的なものの差異なのかな。といっても、公共的なものは死んでいますから、極度に私的なものだけが光彩を放っているので、差異のようなものはすぐにも乗り越えて消されてしまいます。(キャンバスに描いた作品は撮影不可でしたが、オブジェは撮影できました)

                  エントランス
2階の会場入り口横のディスプレイ「新たなる空間への道標」


草間彌生といえばこれでもか、これでもか、これでもかと水玉を描いていたことがありました。この数年は、さまざまな微生物のような模様や横顔の線画をこれでもか、これでもか、これでもかと描いています。しつこいのはアーティストの魂です。しつこくやっていると、みんな同じなのに、みんな違ってきます。みんな違うのにみんな同じになって、どんどん大きな存在になっていきます。


                巨大な「ヤヨイちゃん」

「大いなる巨大な南瓜」

「チューリップに愛をこめて、永遠に祈る」

2012年4月12日木曜日

ホームベル開花

ブルーベリーのホームベルが、たった一輪ですが開花しました。陽気に誘われてと言いたいところですが、その他おおぜいの蕾はまだ小さいままなので、突発的な事故のようなものかもしれません。一輪だけ咲いても交配できませんし。ま、ホームベルは他の品種に比べて、自家受粉する率が高いので、なんとかなるのかもしれません。これからどんどん花が開いてきますが、うまく交配できるようにタイミングよく咲いてほしいものです。

この中の一輪が開花
わかりますか?白く膨らんでいるのが開花したもの。先にちょこっとメシベが見える。
下のほうから見ると、開口しているのがよくわかる。この蕾のなかにも、まだ固いのがあるが、
同じホームベルでも、ほとんどの蕾はまだこんな程度。
デライトの蕾はピンク。咲くとピンクじゃなくなるような気がしたが・・・
みんな交配できるようにタイミングよく咲いてくれよ。

2012年4月8日日曜日

卒 業

17年通った日本武道館武道学園を3月に卒業しました。辞めたくはなかったのですが、定年制にはかないません。でも、少林寺拳法の修業はずっと続けます。4月9日から新しい道場に通いますが、そのことについてはまたのちほど。

4月7日に道場の仲間が慰労会を開いてくださいました。卒業していなくなるのだから普通はお別れ会になるのでしょうが、武道学園の生徒ではなくなっても武道学園支部には在籍しているので、完全にお別れというわけでもないのです。

7日は桜がちょうど満開になって、日本武道館がある北の丸公園や田安門、近辺の路上には花見客がわんさか。午前中に最後の練習をして、午後から花見を兼ねて、屋外での慰労会となりました。風が強く、花冷えの寒い日になったのですが、心はぽかぽかです。最後に記念品の黒帯(日本武道館と銀糸の刺繍入り)とお花をいただきました。皆様、ありがとうございます。武道館には長い間お世話になりました。

2012年4月4日水曜日

雨にも負けず、風にも負けず

3月末から4月初めに襲ってきた暴風雨もなんのその、ブルーベリーは元気そのものです。4月3日の暴風はさすがにきびしいかなと心配したのですが、葉の伸びがまだ少なかったのが良かったのかもしれません。花芽もまったく落ちていません。あれって思われたかもしれませんが、うちの地域では3月末にもものすごい風が吹いたのです。

肥料をやってから1ヵ月たち、花芽も葉芽もかなり展開してきました。挿し木の葉芽も元気に伸びています。
ティフブルーで展開の様子を時系列で比べてみよう。ずっと同じ枝です。
3月3日







上の枝の先端の花芽。かなり膨らんできてはいるけれど、まだまだ。これでひとつの花のように見える。
3月3日
ほぼ2週間が過ぎても、3日の画像とほとんど代わり映えしないが・・・
3月16日







よく見ると、花芽の先の方にかすかにはじける気配がうかがえる。上の枝の先端の花芽。
3月16日







さらに9日がたって、ひとつひとつの花が分かれ始めた。
3月25日
 花芽のうろこのように見えるのがひとつひとつの花になっていく様子がよくわかる。上の枝の先端の花芽。
3月25日






3月27日に花芽を摘んで少なくした。今年で4年生でなおかつラビットアイ系なので、実を成らせても大丈夫だとは思うのだが、慎重になって木の負担を減らすことにした。上の枝の先端の花芽は4個を2個に。
枝の花芽を半分以下にした。どのくらいをどういう具合に摘むといいのかまったくわからないのだが、試行錯誤でとりあえずやってみる。
3月27日







暴風の翌日、4月4日の画像。下に鉢が転がっているのは、風よけであらかじめ倒しておいたもの。ブルーベリーの鉢は立てたままにしておいたが、被害はなかった。
上の画像の先端の花芽。もうひとつひとつの蕾といっていい。








こちらはパウダーブルー
ずっとティフブルーをとりあげているが、わがやのブルーベリーの中ではパウダーブルーが葉の展開も花芽の開き具合も一番早い。といっても、まだちょぼぐらいだけど。鉢が転がりまくっている。
パウダーブルーの花芽

写真が12枚続きましたが、もうちょっとおつき合いを。挿し木のご報告します。

休眠挿しした挿し床。
1月13日:ティフブルー、パウダーブルー
2月20日:ホームベル、ウッダード、デライト
全部、ちゃんと生きている。
ティフブルー
花芽かと思った芽が、みんな葉芽だった。よかった。生きているけど、まだ喜ぶのは早い。こんなに芽が開いても、まだ根は出ていない。活着するのは、だいぶさきのこと。
パウダーブルー
若芽は、たとえようもないくらいきれい。








2011年6月22日に緑葉挿ししたデライト
昨年はまったく動きがなかったが、もうしっかり根付いているので、今年はどんどん伸びるだろう。
2011年2月に休眠挿しした2年生の苗木。上のデライトと比べると、4ヵ月の差は大きい。おっと横にちょこっといるな。