2012年7月31日火曜日

トウモロコシにアワノメイガ発生

順調、順調と浮かれていたわけではないのですが、「好事魔多し」と昔の人が言った通りになってしまいました。「こうじま おおし」ではなく、「こうじ ま おおし」ですね、念のため。トウモロコシの大敵アワノメイガが発生しました。うまく育ってくれてありがとう、あとはハクビシン避けにネットを張ってOKのはずだったのですが、これは下手をすると全滅です。

蛾の類いっていったい何種類ぐらいいるのでしょう。どんな植物にも蛾が取りついています。かわった名前が多くて、1回や2回ではすんなり読めないのもいます。アワノメイガだって名前の成り立ちがわからないとなんだかなーって感じになりますが、その昔の始まりは「粟の螟蛾」だったようです。ほう、なるほど、粟に取りついて冥土へ送り込む恐ろしい蛾なんだとわかるわけです。粟が作物として広く分布して、誰もが粟をよく知っている頃に付けられた名前ですね。今では最大の被害作物がトウモロコシなのだそうです。「モロコシメイガ」とかに改名したほうがよいのかもしれません。

ハクビシン避けのネットを張り、これで万全と思ったのも束の間、
茎と実の合わさった部分に怪しげな粉体が、
あー、やられた!害虫(アワノメイガの幼虫)の糞に違いない
茎と実をパカっとはずすと、
どちらにもくっきりと侵入孔が(上が茎、下が実)。これは雄穂から入って茎を通り抜けてきたのかな。
実のほうの侵入孔。このあたりにはアワノメイガとは違う小さな虫が這い回っているのだが、なんだかわからない。美味しいおこぼれにあずかっているのだろう。
皮をはぐと、まあつやつやときれいなつぶつぶが勢ぞろい
しかし、侵入孔の直下にうごめくものが・・・茶色いのは頭
まだ若齢で透明感のあるアワノメイガの幼虫が、トウモロコシの柔肌をむさぼっている。うーむ、来年は防虫ネットを張ってみるか。

2012年7月19日木曜日

トウモロコシにヒゲが生えたぞ

トウモロコシの雌穂(しすい)からヒゲが出てきました。種を蒔いた(直播き)のは5月24日ですから、播種後56日たっています。ちょっと早めかもしれません。ヒゲのことを絹糸というようです。絹糸が出てから20〜25日で収穫となるそうですから、8月8日〜13日にいただきますとなります。

今年から有機肥料のボカシ肥料を使っていますが、有機肥料は効き出すのが遅く、効き目もよくないので、化成肥料の施肥スケジュールよりもタイミングを早くし、こんなにやるのってぐらい大量にやらねばなりません。特にトウモロコシは肥料喰いですから、いっぱいやります。

また、この2年間、無肥料栽培を目指していたので、イネ科の草や竹チップを生のまま畑に入れてきました。なので畑の炭素率がすごく高いはずです。炭素率が高いと、肥料の窒素が土中の炭素分を分解するのに使われるため、窒素飢餓に陥って作物がまったく育ちません。だからよけいに施肥量を増やしてみました。トウモロコシが順調に育っているところをみると、なんとかうまくいったようです。

ところで、トウモロコシのヒゲって、なんだと思いますか?メシベなんですね。トウモロコシの実は小さな豆がぎっしり集まってできていますが、あのひとつひとつは独立した花で、花から1本ずつメシベであるヒゲが出ているというわけ。ヒゲというより髪といったほうがよいほどふさふさしているのは、実が詰まっているからなのです。

ヒゲが生えるように伸びてきた。
ヒゲの反対側にも1本あるが、これはもぎとってしまう。
絹糸というほどに繊細で美しい。花粉をからめやすいいように、ヒゲの1本1本にも毛が生えている。
葉の上には花粉がびっしり。
ヒゲのはるか上から、花粉が降り注いでくる。なんか変わってるよね。
トウモロコシは葉っぱはたくさんあり、図体も大きい。なので自然にまかせると2個も3個も実が成るが、1個にしないと共倒れになって貧弱な実しかできないそうだ。
これには3個の実がスタンバイしているが、1番上を残してあとは捨てるかヤングコーンで食べてしまう。

2012年7月18日水曜日

有機の畑は捕食動物の天国

うちの畑は捕食動物の天国です。農薬も化学肥料も使わないし、草でマルチングするので、虫だらけなのです。ミミズもいっぱいいます。そのミミズを主食にするモグラが、縦横無尽に地下を走っています。モグラが出没するのは、どうもうちの畑だけのようです。

虫を狙っているのはアマガエル。サツマイモの葉を食べまくっているバッタを退治してくれるのでしょうか。畑のコオロギもふんだんにいます。発芽した芽や若い葉を食べる嫌われものです。鳥が種や実ではなく、コオロギをつっついてくれればいいのですが、見てない時に捕まえているのかな。

捕食動物といえば、今年はナナホシテントウを見ません。いや実は、なぜかアブラムシがいないのですよ。アブラムシの誘引装置みたいなカモミールにもついてません。食べ物がないのに、ナナホシテントウが来るわけありません。アブラムシがいないのは7不思議の1つです。あとも6つは、さて何でしょう?

草のマルチングは昆虫類の絶好の住み処になる。
サツマイモの葉にぷつぷつ穴が開いているのはこいつのしわざ。バッタだらけです。
こちらはコオロギ。すばしっこくて写真撮るのがたいへん。 エンマコオロギのようです。
サツマイモの葉にアマガエル
トウモロコシにも乗っかっていた。
保護色みたい
こちらのトウモロコシはお隣さん。ここまで育ってハクビシンに食われてしまった。スウィートコーンうまかっただろうな。何本も食われていた。捕食動物の天国とはいえ、ハクビシンやカラスには遠慮してほしい。
モグラの這った跡。ロープは通路との境目で、このあたりは地面がそうとう固い。こんなところまでよく掘るものだ。モグラが走り回っても、みかけの野菜の被害はない。ただ、根を切られるので、生育を阻害しているのかもしれない。

2012年7月17日火曜日

花咲くマンデビラ、色づくブルーベリー

昨年9月に挿し木したマンデビラが開花しました。いかにも熱帯系といった感じの大きなピンクの花です。品種不明ですが、1番ポピュラーなローズ・ジャイアントによく似ています。これから初秋までどんどん咲いてほしいところですが・・・

ブルーベリーは少しずつ色づいてきました。ラビットアイ系のブルーベリーは、これから9月にかけてが収穫期です。今年は花芽をかなり摘んだので、収穫というよりは味見程度です。春から7月にかけて新しい枝(幹や短くカットした枝から出るシュート)がぐんぐん伸びて、木の様子も変わってしまう。根からのシュートはまだ1本も出ない。

華やかな花。1つの花芽から7つの蕾が出た。

まだ木が小さいので、つぎつぎ満開とはいかないかもしれない。








ウッダード
開花が1番早かったウッダードが、色づきも1番早い。色づいてから完熟するまで1週間。もっとかな。完熟を見極めるのは難しい。
ホームベル
紫色になる前に、ピンクに染まるのがラビットアイ系の特徴。ウサギの目に例えたわけだ。
ノビリス
この実が1番大きくなるはず。

デライト
ほかに比べてラビットアイが濃い。
ティフブルー
開花が1番遅かったので、色づくのはまだまだ先のこと。
パウダーブルー
春から7月まででシュートが120センチも伸びた。来年の結果枝になるはず。
3代目
2本の枝が共に伸びたが、どちらも110センチある。

2012年7月15日日曜日

どんどん育つ、インゲンとトウモロコシ

インゲンが順調に育っています。といっても、まだ本葉2枚とちょいです。ちょっと早めですが、ツルありのインゲンなので、ツルをはわせる柵を作りました。インゲンは漢字で隠元と書きます。隠元とは何ぞや?といえば知ってるよとおっしゃる方も多いと思います。

隠元とは隠元さんですね。中国の明の時代の高僧、隠元禅師のこと。江戸時代前期の1654年に日本にやって来て、禅宗の黄檗宗を伝えた方です。禅宗といっしょに豆も持ってきて普及させたということになっています。隠元さんが持ってきたから隠元豆。略してインゲンです。黄檗宗大本山の萬福寺(まんぷくじ・宇治市)の天王殿の軒下には、隠元豆がズラッと植えられています。萬福寺の精進料理を予約しようと電話したことがあるのですが、ちょうどお盆の週だったために、「料理どころやありません」とすげなく断られました。坊さんたちみんな外回りで大忙しなのだそうです。お盆に行くほうが悪いですね。
                  萬福寺天王殿


横道にそれてしまいました。インゲンにはツルありとツルなしがあります。ツルありは高い柵を立てたり、ネットを張ったりしなくてはいけませんが、2ヶ月もの長い間収穫できるのでお勧めです。
インゲンから10〜15センチ離して支柱を立てる
横にも支柱を渡し、倒れないようにつっかい棒をかます。柵の大きさは、長さ240センチの支柱を50センチ土に差し込んでいるので、高さは190センチ、幅は150センチ。
ツルをからませるネットを張って完成。ツルが伸びてきたら、最初だけ誘引してやります。あとは勝手にどうぞ。







インゲンの前にあるトウモロコシ(6/11播種、6/24定植)は順調に育っている。








5/24に直播きしたトウモロコシもどんどん育って、といってもよその畑のより小さいのだが、
雄穂(ゆうすい:花粉を振りまく)がどんどん伸びている
茎には雌穂(しすい:八百屋にあるトウモロコシそのもの)が出る前ぶれが。11日にはまだ見えなかったに、急に伸びてきた。

2012年7月11日水曜日

夏の畑

まだ梅雨は明けませんが、日差しは真夏です。畑仕事にはつらい季節です。毎年、農作業中に、熱中症で何人もの方がお亡くなりになっています。稔りを言祝ぎながら死んでしまうなんて、誰も予想などしていません。万全の備えで臨みましょう。1番いいのは、真っ昼間はやらないことです。ところで、熱中症って苦しまないようですね。死に方としては悪くないような気もします。なんか知らない間に死ねる感じですか。

つらい日差しも、野菜にはウエルカムです。ま、30度を超えると生育が鈍ったり止まったりする野菜も多いので高温はごめんこうむりたいのですが、日差しは絶対不可欠です。夏の日差しでエダマメやトウモロコシやナス、キュウリ、トマトなどあれもこれも元気に育ちます。
サツマイモ(べにはるか)
だいぶ繁ってきたけれど、他の畑のにくらべるとまだまだ。有機肥料ってなかなか効かないのです。ま、サツマイモは肥料をたくさんやってはいけないからいいか。
トウモロコシ(5月24日播種)
無肥料の昨年までは、肥料食いのトウモロコシはまったく育たなかった。今年は大丈夫だろう。
穂(オシベ)が出てきた
こちらは6月11日にポットに蒔いて、6月24日に定植したトウモロコシ。こんなに遅く蒔く人はめったにいないが、エダマメやトウモロコシは8月まで蒔ける。
有機肥料がまったく効かず死にかけだったナスが見事に復活。出遅れたがこれからに期待しよう。
ナスの花。ちょとよじれているな。









肥料が効いているかいないか、花を見ればわかるのだそうだ。真ん中のメシベが、周りのオシベより長く突き出ているのが効いている証拠。






インゲンマメ(ツルあり)
10日には影も形もなかったのに、11日は本葉まで出ていてびっくり。少し頭をのぞかせていたのだろう。






まだ出かかっているもののほうが多い。この段階ではまだ不織布をかけておかないと鳥のエサになってしまう。本葉が出れば大丈夫。






エダマメ(新潟茶豆)
7月5日に播種したもの。10日に発芽した。いや、発芽は9日かも。こちらも不織布でカバー。







ラッカセイ(おおまさり)
6月27日播種、7月6日発芽。まだ豆が見える。2本あるけど、間引きして1本にする。おおまさりは合わせて5本ある。巨大ラッカセイなので秋が楽しみ。






ショウガとナスの畝には厚めに草マルチ。どちらも乾燥を嫌うので、マルチで蒸散を抑える。これで真夏の重労働水やりも楽になる。






 イチゴの苗作り
アスパラの畑にランナーを伸ばさせて、10月に植える苗を作る。実は悲しいことに、アスパラが根腐れをおこしてしまった。今年は雨が多いのに、排水不良のせいだろう。全面的にやり直すつもり。
畑の隅っこにはカモミール。カモミールをたくさん育てようと思っていたのだが、カモミールにはアブラムシが群がってとんでもないことになる。薬品が必須なのであきらめた。市販のカモミールは、まちがいなく農薬だらけだよ。