2011年11月25日金曜日

続ブルーベリーの植え替え

連日のブルーベリーの植え替えです。
今日はウッダード、ノビリス、デライトを植え替えました。ウッダードの植え替えを順調に終えて、ノビリスにとりかかった時に異変が起こりました。ポットと用土の際に移植鏝を突っ込んだのですが、ほとんど抵抗なくズボッといったんです。えっ、次から次にズボズボです。これは困ったと思いながら樹の幹を持って引き上げると、ズルズルと根が出てくるではありませんか。根鉢というものがないのです。生育不良なのか、根腐れを起したのか、ノビリスには変な特徴がありますから根も変になるのか、よくわかりません。



ノビリス(写真上左)の根がズルズルと出てきた。普通はデライト(写真上右)のように、ポットや鉢から抜いても根がしっかり鉢状の塊を作っていて崩れたりしない。といっても、根腐れしたような感じはしないんだよね。腐ったところはなくなってしまったのかな。
なにはともあれ、新しい用土で、新しいスリットポットに植え替える。
用土の上にバークチップを厚く敷いて完成。今日で7本を植え替え、残すはホームベル1本になった。

2011年11月23日水曜日

ブルーベリーの植え替え

ブルーベリーを植え替えました。といっても、まだ3本だけです。猫額庭だけあって庭があまりにも狭くて身動きがとれないのと、用土作りに手間がかかるので、何回かに分けて植え替えます。用土は酸度無調整のピートモスと鹿沼土、パーライトを混ぜるだけなのですが、8号ポットから10号ポットに鉢替えしたら必要量が飛躍的に増えてしまい、何回もブレンドするはめになってしまいました。

8号ポット(左、外径23.5センチ、内径20.5センチ=8角形の辺)と10号ポット(外径29.5センチ、内径26センチ=同)。これだけ大きさに差があると、用土量や扱いやすさがまるで違ってくる。でも、陶器の鉢のように重くならないからいい。

今にも壊れそうなトロ箱でピートモス、鹿沼土、パーライトを水を加えながらブレンドした。割合は6:4:1。ピートモスが5割以上入っていればあとは適当でOKだが、用土による生育の違いを見る場合はきちっと計る。材料はみんなきれいなものなので、普通の土のようには汚れない。ただし、かなり粉が飛ぶので要注意。酸性なのでゴム手袋をはめたほうがいい。素手でやると後が大変。
10号のスリットポットに用土を3分の1ほど入れておく。スリットが隠れるぐらい。スリットから用土がぽろぽろ落ちるので、スリットのところで押さえて、落ちるものはあらかじめ落としておく。スリットポットは鉢底に排水用の小石を入れないので、その分だけ多く草木が使える。
8号ポットから抜いた液肥育成のティフブルー。全体に根が回っているが、あちこち何ヵ所か腐ってべたーと黒くなっているところがあった。腐ると根もやられる。暑い夏がある地域では避けられないことなのかどうか。ちょっとわからない。
根鉢を崩す。腐食部分も全部取ってしまう。ブルーベリーには深く土中へ入っていく太い主根といったものがなく、細い根、ヒゲ根ばかりが表土近くをうろついている。丈のある鉢に植えると、ラビットアイ系でも底のほうの根量がかなり少なくなる。なので乾燥にも過湿にも弱く、肥料が濃過ぎるとすぐ根焼けを起す。
根鉢を崩して身軽になった樹をポットに据え、ぐるぐると回すように用土に押しつけて根と用土をなじませる。樹の地際の位置がポットのどのあたりの深さになるかを確認して、必要に応じて用土の量を調節する。
普通の鉢植えでも、鉢に水やりのための余裕分を残して土を入れるが、ブルーベリーは普通の鉢植えの2倍ぐらい余裕分を取る。
その余裕分の空間いっぱいにバークチップを入れる。写真のはまだ足りないのだが、バークチップがなくなってしまった。バークチップを厚く入れると、乾燥防止、雑草防止、根を食害する甲虫類の産卵防止になる。バークチップ(インテリアバーク)はけっこう高いので、籾殻などほかのものでもいい。ただし、バークチップが1番扱いやすいし、見た目もきれい。ということで、後日50リットル2100円で買ってきた。

植え替え完了。液肥が効き過ぎて(多分)、シュートをカットして伸ばした枝に花芽が着いていないので、どう剪定しようか思案中。向かって左のちょい奥にあるのは、植え替え済の実生3代目。今日はもう1本、パウダーブルーを植え替えた。
ご覧のとおりの庭園なので、ブルーベリーが育ってくると、身の置き場がなくなってしまう。

そうそう、ブルーベリーの植え替えの前に、キウィフルーツを収穫しました。ところがなんと、花が咲いていたのです。なんで今ごろとびっくりしたのですが、あの台風15号で葉が全滅したために、新しく葉を出しながら、さあ花も咲かせるぞってことになったのでしょう。大津波で葉をすべて落とした桜が、季節外れの花を咲かせたのと同じ植物の生理です。


初夏のようなみずみずしい葉の腋から出た新しい花とつぼみ。雄花のみで、雌木は動かなかった。

2011年11月19日土曜日

蕎麦八十八箇所始めました

蕎麦屋&蕎麦ネタをまとめたブログ「蕎麦八十八箇所」を始めました。湘南スローライフの中の蕎麦ネタも、加筆訂正しながら順次「蕎麦八十八箇所」に移していきます。過去ネタと新ネタを合わせて、しっかり美味しい蕎麦屋を紹介します。湘南スローライフ同様、「蕎麦八十八箇所」にお気軽にお寄りください。
(文中のタイトルをクリックすると新しいウインドウが開きます)


湘南スローライフはなんでも詰め込んでしまったために、内容が取り散らかってしまいました。もう少しまとまりがつくように、園芸ネタをメインに整理します。引き続きご贔屓のほど、よろしくお願いします。

2011年11月18日金曜日

畑はソラマメとタマネギだよ

11月の畑は、ソラマメとタマネギの苗の植え時です。どちらも事前にタネを蒔いて育苗するのですが、タマネギの苗作りはものすごく時間がかかって大変なので、地元の育苗農家が農協の店に出荷したものを買います。50本で350円ぐらいですから、ホームセンターなんかで買うよりかなり安いはずです。それに、地場に合った品種ですから安心です。

ソラマメは、自宅でポットに蒔いて育苗します。これは簡単です。発芽するまで1週間ぐらいかな。発芽から10〜12日して、葉が2枚になったタイミングで畑に定植します。ポットのまま長く置いておくと、ヒョロヒョロした弱い苗になってしまいます。畑にタネを直播きしてもかまいません。そのほうが、苗はがっしりします。ただ、ソラマメはタネがちょこっと見えてもいいぐらいに浅く蒔くので、鳥避けが必要になります。

ソラマメ
タネは去年の余り物を流用。18コ蒔いたうち、7コは発芽しなかった。でも、大幅期限切れで発芽率61%だからよしとしよう。
 ソラマメは、「発芽の時に大量の空気がいるので浅蒔きにせよ」とトラの巻に書いてある。ご覧のように、お尻丸出し。





畑に植えつけたところ。50センチ間隔で植えるので、わがミニ農園だと1列に13本がリミット。苗が11本だったので、タネを2コ蒔いた。青い棒は「ここにタネ蒔いたよ」の印。お尻丸出しなのだが、上に竹チップをかけたので鳥にも見えないはず。









青い棒のそばから出てきた直播きの苗。2コともちゃんと発芽した。これから大変なのはアブラムシだ。ソラマメを植えると、周りから感謝されるぐらいアブラムシを引き寄せる。こいつをなんとかしないと質量ともにぐんと落ちてしまう。たぶん植物性のコーヒー用ミルクが効くはずだ。


ソラマメの横にタマネギ(中生)を1列だけ植え付けた。これで30本。こんなささやかな植え方の畑は珍しいのだ。タマネギは密植できるので、ミニ農園でも200本ぐらい平気で植えている畑もある。たくさん採れても貯蔵が効くしね。

2011年11月17日木曜日

ブルーベリーは1年で大変身

久しぶりのブルーベリーレポートです。ほぼ一年前、昨年の秋に植えたブルーベリーの2年生苗が、3年目を順調に過ごしました。もともと病害虫の少ない果樹ですから素人に扱いやすく、この一年で不安になったのは、あの猛烈な台風15号に襲われた時だけでした。これはやばいと鉢を倒してみんなねかせたところ、葉が多少被害を受けただけですみました。キウィは葉がほぼ全部だめになったのです。ま、高いところにあるし、動かせませんから。

3年生の苗(まだ苗です)はまだ実をつけさせないほうがいいのですが、まあ丈夫なラビットアイだからいいかということで、ほんの少しづつ実を成らせました。実が濃い藍色になってもすぐ採らないで、木につけたまま1週間ほどじっくりと熟成させると、フルーティな美味しさを楽しめます。4年目の来年は、もう今から楽しみです。

もう少しで今の8号鉢から10号鉢に植え替えます。2号飛ばしにしたほうが、根がよく育った丈夫な木になるようです。植え替えの前に、1年前と今の木を比較してみました。

ティフブルー
この2つが同じ木だとはとても思えない。ブルーベリーは1年で大変身する。シュートがグンと伸び、そのシュートをカットしたところから3方に長い枝が出ている。大変に樹勢が強い。 花芽もびっしり着いている。摘花しなければ。
もう1本のティフブルー
こちらは液肥のみで育てたもの。上の有機肥料育ちよりさらに樹勢が強いが栄養成長に傾いてしまい、遅くなっても枝が出てしまった。花芽も少ない。







 
ホームベル
これは今年2月の苗。上の左側の写真で真っすぐ伸びているのはシュートで、それを半分ほどでカットした。状態の悪い苗なので、ほかの部分もかなりカットしたが、右側の今の状態を見れば樹勢が強いことがわかる。カットしたシュートも、2段階で新梢を伸ばしている。ただ、新梢の切り方がまずかったのか、花芽がちょっとしか着いていない。










 ウッダード(写真は左右が逆)
1本だけ73センチのシュートが出たが、あとは思ったほど大きくならなかった。買った時の苗の状態が悪かったのかもしれない。実は何年生なのかもわからない。8本あるなかでこの1本だけが開張性で、それらしい枝の出方はしている。シュートには花芽がちゃんと着いている。













 
デライト
1番地味といおうか、樹勢が弱いのかなあ。それでも、木が去年よりがっしりしているのは見ただけでわかるから、よしとするか。花芽はそこそこ着いている。















 
ノビリス
こいつは木が定まらない。なんかぐにゃぐにゃしている。それなりに新しい枝は出ているので、今後どう定まっていくのか楽しみだ。大人になるまで時間がかかるとか。















 

パウダーブルー
樹勢は普通だが、素直に伸びるタイプ。シュートは1本だったが、88センチになった。このシュートには実を着けさせず、剪定でカットして新梢作りに活かす。花芽はそこそこ着いている。親であるティフブルーのほうが元気だ。









 

ホームベル実生3代目
去年かなりカットしたが、今年はご覧の通りの威勢の良さ。新梢とシュートが次々に生え、木の様相がすっかり変わってしまった。長いほうのシュートは90センチになった。
おもしろいのは、新梢がすべて枝垂れ気味になったこと。枝垂れが定着すれば、それはそれでおもしろいので来年が楽しみだ。










最後は今年の2月に休眠挿しをして活着した1年生苗です。8本挿して5本成功ですから上々でしょう。ティフブルー1本が原因不明で枯れ、デライト2本は挿した時にはわからなかったのですが、花芽のみの枝だったせいで不成功に終りました。なので6月にデライトを緑葉挿ししてみたのですが、枯れもせず芽も吹かず、しかしまだ生きています(手前の1番左)。さあどうなるか。