ブルーベリーを植え替えました。といっても、まだ3本だけです。猫額庭だけあって庭があまりにも狭くて身動きがとれないのと、用土作りに手間がかかるので、何回かに分けて植え替えます。用土は酸度無調整のピートモスと鹿沼土、パーライトを混ぜるだけなのですが、8号ポットから10号ポットに鉢替えしたら必要量が飛躍的に増えてしまい、何回もブレンドするはめになってしまいました。
8号ポット(左、外径23.5センチ、内径20.5センチ=8角形の辺)と10号ポット(外径29.5センチ、内径26センチ=同)。これだけ大きさに差があると、用土量や扱いやすさがまるで違ってくる。でも、陶器の鉢のように重くならないからいい。
今にも壊れそうなトロ箱でピートモス、鹿沼土、パーライトを水を加えながらブレンドした。割合は6:4:1。ピートモスが5割以上入っていればあとは適当でOKだが、用土による生育の違いを見る場合はきちっと計る。材料はみんなきれいなものなので、普通の土のようには汚れない。ただし、かなり粉が飛ぶので要注意。酸性なのでゴム手袋をはめたほうがいい。素手でやると後が大変。
10号のスリットポットに用土を3分の1ほど入れておく。スリットが隠れるぐらい。スリットから用土がぽろぽろ落ちるので、スリットのところで押さえて、落ちるものはあらかじめ落としておく。スリットポットは鉢底に排水用の小石を入れないので、その分だけ多く草木が使える。
8号ポットから抜いた液肥育成のティフブルー。全体に根が回っているが、あちこち何ヵ所か腐ってべたーと黒くなっているところがあった。腐ると根もやられる。暑い夏がある地域では避けられないことなのかどうか。ちょっとわからない。
根鉢を崩す。腐食部分も全部取ってしまう。ブルーベリーには深く土中へ入っていく太い主根といったものがなく、細い根、ヒゲ根ばかりが表土近くをうろついている。丈のある鉢に植えると、ラビットアイ系でも底のほうの根量がかなり少なくなる。なので乾燥にも過湿にも弱く、肥料が濃過ぎるとすぐ根焼けを起す。
根鉢を崩して身軽になった樹をポットに据え、ぐるぐると回すように用土に押しつけて根と用土をなじませる。樹の地際の位置がポットのどのあたりの深さになるかを確認して、必要に応じて用土の量を調節する。
普通の鉢植えでも、鉢に水やりのための余裕分を残して土を入れるが、ブルーベリーは普通の鉢植えの2倍ぐらい余裕分を取る。
その余裕分の空間いっぱいにバークチップを入れる。写真のはまだ足りないのだが、バークチップがなくなってしまった。バークチップを厚く入れると、乾燥防止、雑草防止、根を食害する甲虫類の産卵防止になる。バークチップ(インテリアバーク)はけっこう高いので、籾殻などほかのものでもいい。ただし、バークチップが1番扱いやすいし、見た目もきれい。ということで、後日50リットル2100円で買ってきた。
植え替え完了。液肥が効き過ぎて(多分)、シュートをカットして伸ばした枝に花芽が着いていないので、どう剪定しようか思案中。向かって左のちょい奥にあるのは、植え替え済の実生3代目。今日はもう1本、パウダーブルーを植え替えた。
ご覧のとおりの庭園なので、ブルーベリーが育ってくると、身の置き場がなくなってしまう。
そうそう、ブルーベリーの植え替えの前に、キウィフルーツを収穫しました。ところがなんと、花が咲いていたのです。なんで今ごろとびっくりしたのですが、あの台風15号で葉が全滅したために、新しく葉を出しながら、さあ花も咲かせるぞってことになったのでしょう。大津波で葉をすべて落とした桜が、季節外れの花を咲かせたのと同じ植物の生理です。
初夏のようなみずみずしい葉の腋から出た新しい花とつぼみ。雄花のみで、雌木は動かなかった。
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