2010年9月2日木曜日

安房と勝浦の始まり物語

話は前後続きですが、「吟そば凛」へ行く前に、勝浦の港を望む遠見岬神社(とみさきじんじゃ)に寄ってみました。「かつうらビッグひなまつり」の舞台として知られる神社です。宮司さんにお話を聞いたところ、神社には古代に四国の阿波(あわ=徳島)から来て南房総を開拓した神が祀られているとのこと。阿波から来たので南房総をあわ=安房と呼ぶようになったのだそうです。知らなかった。
宮司さんによれば2600年ぐらいの歴史があるとのことですが、これは神社なだけに皇紀のことを意識しておっしゃったことでしょう。そこまでは古くなく、ヤマト王権成立後(4世紀以降)のことでしょう。

帰宅してから調べたところ、阿波を開拓した阿波忌部(あわのいんべ)氏が新天地を求めて館山に上陸。そこに安房神社(安房一の宮)を建て、千葉県南部を開拓した。阿波忌部の一族である勝占麻植(かつうらのまうえ、と読んででいいのかな?)が拠点を置いたところが勝浦となり、一族が奉祭する天冨命(あめのとみのみこと)を祀った神社が遠見岬神社となったわけです。神社はかっては岬の先端にあったのですが、江戸時代(1601年=慶長6)に津波に流され、2度の遷座を経て1659年(万治2)に現在地に鎮まったそうです。江戸時代までは「冨大明神」と呼ばれ、明治政府の命により祭神が天冨命となりました。冨大明神は「とみだいみょうじん」と読むのでしょう。遠見岬の遠見は、富からきたのかな。


一の鳥居です。参道の奥にすぐ最初の石段があります。











この最初の60段の石段が「かつうらビッグひなまつり」の舞台です。びっしりと雛人形が並びます。といっても、見たのはTVでだけです。






拝殿(左手前)と幣殿で繋がった本殿

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