2010年9月18日土曜日

隅田川の東、江東区大島で蕎麦を食す

江東区大島(おおじま)の蕎麦屋「銀杏(ぎんなん)」へ行ってきました。隅田川の東側の蕎麦屋は、森下の「京金(きょうきん)」についで2軒目です。といっても、京金に行ったのはずいぶん前だし、地理的になじみのない所だから目がよく動きます。萩の花を見つけて、秋を想ったきょろ目です。
新大橋通りを隅田川を背にして猿江恩賜公園を過ぎてしばらく行くと、シンプルな高架橋があります。どうも貨物専用線のようです。高架線の手前のコンビニで曲ってしばらく行くと愛宕神社。その手前が「銀杏」です。

蕎麦は田舎を頼みました。卵焼きをプラス。お隣さんはエビ天丼とせいろのセットです。お昼はセット物に力を入れているようで、次から次に客が来るのですが、皆さんセット物を頼んでました。
田舎は挽きぐるみの細めの中太蕎麦です。香りもちゃんとあります。歯ごたえも喉越しもけっこうなものです。つゆはカツオが香り、美味しくいただけます。ただ、ぶつぶつ切れ過ぎです。これでは興趣を殺ぎます。そば湯はかなり濃いのですが、まったく香りません。味がありません。なぜだろう?いろいろ考え合わせると悪い蕎麦屋ではないのですが、いまいち解せないものが残りました。昼はご近所さんばかりのようです。夜だったらどうなるのか、確かめてみたい気もしています。

実はこの4日後に、夜の「銀杏」へうかがいました。夜行ったほうがハイレベルの蕎麦屋だということがよくわかります。予約無しで行ったのですが、ほぼ予約でいっぱいで、あぶないところでした。客あしらいもよく好感がもてます。普通のせいろを頼んだのですが、昼のセット物の蕎麦とは段違いにうまかったのです。そば湯もおいしくいただけました。こんなに違っていいのかしらんと思いつつも、満足でした。違うというのは自分の感覚のせいかもしれませんね。

雑然とした住宅地の中で、コンクリート打ち放しの店舗建築が存在感を放っています。緑がかぶっているためか無機質な感じはしません。やはり打ち放しの店内も、高い天井と竹の装飾のせいで圧迫感がありません。




卵焼きは見事に分厚く焼き上がっています。感触はよいのですが、しかし、甘すぎです。ま、味は人それぞれですから。






せいろをつまみ食いしました。普通です。単品のせいろもこれと同じなら、わざわざ行く価値はありません。エビ天丼はくっついていない桜エビ天で、なかなかいいです。





田舎はふたのついた欅の箱に入って出てきました。かっこつけてます。薬味には辛みダイコンもついてます。







田舎を頼んだ時に、店員が一瞬あせった風に見えました。昼はあんまり用意していないのかもしれません







デザートで頼んだ「生粉打ちアイス」です。煎った蕎麦の実のトッピング。

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