2010年3月9日火曜日

日々草、冬を乗り切る夏の花

日々草はマダガスカル原産で暑さと乾燥にはめっぽう強い。夏の強い日差しに照り葉を輝かせ、毎日次々と花を咲かせる。だから日々草。その反対に、寒さと長雨には弱く、戸外では日本の冬(本州)を乗り切れない。なので、多年草なのに、日本では一年草として扱われる。こぼれ種からでも簡単に育つので、それでいいのだろう。

一昨年(2008)は鉢植えの日々草を冬に枯らしてしまったのだが、昨年(2009)はその鉢にこぼれた種から新しいのが生えてきて、たくさん花を咲かせてくれた。よし、こいつを冬越しさせてやろうと、冬になる前に玄関の中に取り込んでみた。これが元気に冬を乗り切ってくれそうなのだ。冬越ししたほうが早くから花が咲くかな?ま、あまりメリットはないかもね。










実はこの室内組より気がかりな日々草がある。やはり、こぼれた種から生えたもので、自宅の敷地と道路の境界にくらいついている。

わかりにくいのだけど、道路のアスファルトとブロックの間のわずかなすきまにたまった土に根を下ろしている。こいつが枯れないでいられるのは、09-10の冬が暖かかったからだろう。と思っていたら、3月上旬の冷たい雨でかなり痛んできた。とても心配。この雨をやり過ごせば大丈夫だろう。がんばれ!
(写真左上:2月8日撮影、晴れて暖かい、写真左下:3月9日撮影、冷たい雨がじとじとと降る)

日々草はある薬品の原料になります。さてなんでしょう?



なんと、抗がん剤です。
日々草には細胞毒性のある10種類以上のビンカアルカロイドが含まれていて、そのうちのビンブラスチン(商品名エクザール)、ビンクリスチン(商品名オンコビン)が抗がん剤として使われています。なので、日々草を食べてはいけません。ひどいめにあいます。へんな匂いだから、食欲わかないでしょうけど。

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