ブルーベリーの苗を買いました。ウッダード、ティフブルー、パウダーブルー、T100(ノビリス)の4本です。ブルーベリーには大きく分けてハイブッシュ系、ローブッシュ系、ラビットアイ系の3系統がありますが、買ったのはすべてラビットアイです。ラビットアイが1番育てやすく、暑さにも強いのです。ただ、木が大きくなるのが、ネコの額庭には難点です。ハイブッシュ系はさらにノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュに分かれます。サザンは、サザンという名にたがわず暖地でも育つので、次ぎに植えてみようと思っています。
タイトルに実がなるのが楽しみと書きましたが、来年は花芽のうちにカットしてしまいます。苗のうちに実をならせると成育が悪くなるのです。実は再来年、それも少しだけです。
ホームベル、ティフブルー、ウッダードをラビットアイの御三家といいます。新しい品種が次から次に作出されますが、御三家の地位は揺るいでいません。今回入手したのはそのうちの2つ。ホームベルは以前うちにもあったので御三家揃い踏みといきたいところですが、ベルちゃんはカミキリムシにやられて枯れてしまいました。今あるのは実生の2代目、3代目なので、引退してもらおうと思っています。ホームベルは多産で、もっとも育てやすいと言われており、苗木も1番安いのです。専門家の間では、もっぱら接ぎ木の台木として扱われています。
でも、ホームベルはまずくないですよ。普通に美味しく食べられます。それに、1本でもちゃんと実がなります。もっとも、ブルーベリーは自家不結実性といって、自分の花粉では受精しないことになっています。他の花粉を用意すべしということで、同一系統で収穫期が同じ2種類以上の品種を必ずいっしょに植えます。それでティフブルーとウッダードを買ったのですが、実はこの2つはホームベルより美味しいのです。
ブルーベリーの用土は右からピートモス、鹿沼土、パーライト。5:4:1の割合で混ぜます。ピートモスは酸度を調整していないものを使います。
ピートモスはまず水通しをします。乾いたままだと水を吸いません。ピートモスはph3〜4のかなり強い酸性なので、必ずゴム手袋をしましょう。ブルーベリーは、酸性でないとうまく育ちません。
ピートモスのだまができるだけなくなるように混ぜて用土のできあがり。
圧縮した乾燥ピートモスだと水通しに時間がかかるのですが、今回使ったのはある程度湿気を含んでいたものなので大丈夫でしょう。
鉢は果樹用のプラスチックの鉢を使います。ブームになっているスリット鉢とは違うのですが、これにもスリットが入っています。草花によく使う陶器の鉢より成育がよく、水の管理も楽なのだそうです。
鉢底石は入れず、いきなり用土を3分の2ぐらい入れてしまいます。
ポットの苗です。これはウッダード。形があまりよくありません。698円と安かったのです。売れなくて放置されていたような雰囲気です。
ポットから抜くと根がぎっしり。見てのとおり、ブルーベリーの根は細いのです。ツツジ科はみんなそうです(ほんとか?)。こんなに根が細いので、水と肥料の管理が難しいのです。
根鉢を崩します。表面の雑草もすべて除きます。この時期だと根鉢を崩しても大丈夫。崩したほうが根張りがよくなります。
鉢に入れておいた用土を少し押して詰め、苗の地際が鉢のラインの所になるように調節し、用土をみたしてできあがり。
鉢の底から流れだすように、たっぷりと水をやります。用土の上に雑草や害虫を忌避するためにバークチップなどを置くのですが、用意してなかったので後日ということで。
ティフブルーは、ウッダードよりもっとひどい形です。なんと398円でした。ま、なんとかなるでしょう。
ノビリス(下左)とパウダーブルー(下右)は、どちらも1280円。大きさからして安めかもしれない。この2つで花粉のやりとりができるでしょう。実は、初めにこっちを植えたのに、植えつけ過程の写真を撮ってなかったのです。間抜けです。
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