2012年9月17日月曜日

とても進化してるのに、治癒率は改善しないんだよね

初めて国立がん研究センター(東京築地)へ行ってきました。いえいえ、病気で行ったわけではありません。創立50周年記念イベント「がんの今と、これから」(2012年9月15、16日)を見学したかったからです。イベントは「外科手術体験セミナー:ブラック・ジャックセミナー」(病院棟)、「がん患者さんの暮らしが広がるアイデア展」(管理棟)、「がんの最新情報」(研究所)など盛りだくさんに、さまざまな取り組みが紹介されていました。

そのなかで1番興味があったのは「がんの最新情報」です。がんの研究や治療がどのくらい進化しているのか、とても気になります。で、わかったのは、研究も治療もいろいろ新しい試みを行い、新発見もたくさんあるけれど、成果がまだ治癒率の改善にはつながっていないということです。進化しているようだけど、根本はまだ昔のまま。固形がんは「手術できる段階で、手術して取ってしまう」のが、治癒につながる最善の治療法であることに変わりはありません。会場で立ち話した医師も、そうおっしゃってました。日進月歩の医学ですが、がんはとてつもなく手強いのです。専門家の方々には、さらなる研究、努力をお願いします。



国立がん研究センターはまだ50周年なんですね。まだがん年齢になってません。がん年齢になるころには、画期的な治療法がうまれるかな?
ここから向こうが研究所。がん研究の英知が結集しているはず。
最新情報のパネル展示。ものすごいことさりげなく書かれている。




パネルの1例


もう1枚
新しい医療機器。3Dモニターが多かった。
疼痛ケアの医療用麻薬の紹介。日本は医療用麻薬の使用料が少ない。痛みへの理解が深まっていない結果なのだろう。痛みは人間の尊厳をめちゃめちゃにする。医療用麻薬をおおいに使おう。
管理棟会場では、生活面のさまざまなケアが紹介されていた。
実は、1番おもしろかったがこの「ブラック・ジャックセミナー」。小中学生ががん研究センターの医師、看護師の指導のもとに、医療機器を用いた手術を疑似体験する。模擬手術台の上に生肉のようなものが置かれているので、えっとか思ったりした。
腹腔鏡のトレーニングマシン。ゲーム感覚でできるのか、器用に操る小学生もいた。
腹腔鏡による手術のシュミレーション。膵臓だったかな。まくいかないと画像が暴れ出したりする。うまく切除できると拍手が巻き起こる。








成績がいいと「未来のブラック・ジャック」認定状が授与される。

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